イ ド フ リ ミ エ ロ

モードスケール

・イオニアン(アイオニアン)
・ドリアン
・フリジアン
・リディアン
・ミクソリディアン
・エオリアン
・ロクリアン

さあ、ジャズ理論には必ず登場するモードスケール」ですが、これ最初は意味不明でした。
これを私は「イドフリミエロ」と覚えましたが、さあこれにどんな意味があったのだろう?
「出発点が違うだけで結局は同じやん・・・」というよくある誤解も経験済みです。
ちなみに今は「アドフリミエロ」が主流のようで「イオニアン」は古い呼び名の様ですね…

また『モードスケール』で検索してみると「色んな見解」が出るわ出るわで余計に混乱します。
「教会旋法(チャーチモード)」から始まってどうのこうの… となっていますが、
実践的な活用法としては「コードスケール」という解釈の方が理解しやすいかと思います。

ジャズの音楽理論でオススメのサイトに「いきいき音楽科」という動画サイトがあります。ここでは「バークリー仕込み」の貴重な情報を本当に盛りだくさんで提供してくれています。まさに「有料級!」と思えるようなかなり深掘をした解説がなされているので必見だと思います。このサイトの中でも「モード」については詳しく紹介されているので参考にしてみてください。

そして最近よく耳にする「スケールとはコードトーン+テンションだ」という見解…
これに触れてから「光が見えた!」というか「繋がった!」と思えるようになりました。

例えば『ドリアンスケールは「Ⅱm7」で使えるスケール』となっています。
キーがCなら、Ⅱm7=Dm7で、コードトーンは「レ・ファ・ラ・ド」です。
残りの音は「ミ・ソ・シ」。これをテンションノートと考える。


コードのトップ(一番高い音)にテンションを置いて鳴らしてみると、
テンションノートの個性がそれぞれ味わえます。

その中で「この響きイイねぇ」と思えたテンションを中心に記憶・整理をしておけば、
後で「使える時」が来る。フレーズの出だしとか… バッキングの動きだとか…
要はそのスケールに登場する音は「信頼して使えるメンバーたち」という感じですね。

ただスケールによっては「アボイドノート=避けるべき音」というのもあるので、
要注意」なのですが、「いやいや… 時と場合で自由ですよ」的な見解もあるので、
理屈に翻弄されないようにそれこそ要注意です。

ちょっと見づらい楽譜になっていますが…
★印の音が「アボイドノート」で、右端の「テンション」はアボイドを外しています。

覚えにくい感じもしますが、いくつかのポイントもあるので書き出しておきます。
ドリアン・リディアンは「アボイドなし
コードトーンの「半音上の音」がテンションになれば「アボイド」となる
G7コードの「11th」は「sus4」と考える
「Dm7・FM7・G7」以外のコードでは「ファ・ドに注意!」(CM7はファだけ)
こんなところでしょうか…

つまり、そのキーのダイアトニックコード毎に「イドフリミエロ」が充てがわれていて、
各々のコード上で「信頼して使える音のメンバー」を紹介している。
なので「コードとスケールをワンセットにすれば使えるテンションも見えてくる!
ただし「アボイドノート」だけは要注意ということに。

コードとスケールを「ほぼ同じもの」として整理する!
コードトーンに使えるテンションを足して「Root」から順に並べると「スケール」が出来る。
しかしコードタイプは様々だし、 テンションも含めると膨大な数のバリエーションが存在するので「〇〇〇〇スケール」もかなりの量になってくる。だからジャズ理論には「なんちゃらスケール」が嫌ほど登場するという訳ですね…

ちなみにスケールとアルペジオ(分散和音=コード)は大体ワンセットで推奨される練習法ですよね…「構成音の把握」と「合理的な運指の理解」ということで大切な訓練だと思います。
ただ、「会話をする」という意味では「これを上がったり下がったり」という練習だけではあまり効果がありません。必要なのは「なぜこんな音が入っているのか?」これを把握してからフレーズを作る、そしてその使い道に応じた運指を考える、更にトランスの術」も同時に練習しておけば、これは「即戦力」になります。

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