とにかく便利です!

ビギナーが真っ先に覚えるであろうスケール…
かの有名な「ペンタトニックスケール」についてです。
「音数が少なく、シンプルで扱いやすい!」
アドリブの真似事を“ペンタ”から始めるという人は多いと思います。更に上級者だって普通に使う定番アイテムです。
“メジャーペンタ”なら「ドレミソラ」
“マイナーペンタ”なら「ラドレミソ」という
5音だけで構成されるとても便利なスケールです。
早弾きに使うも良し… スローで歌わせるも良し… リフに使うも良し…
ペンタトニックの扱いについては、これもネット上で本当に数多く紹介されていますね…
これも「出発点が違うだけで構成音は同じやん」なんて見方をしてしまいがちですが…
メジャーとマイナーとでは、名前の通り音の流れが違います。
それこそ「ルートからの度数… 役割の違い」を意識する必要があります。
そして注目すべきは、音階の中に「ファとシが無い」ということ。
「トライトーン」に該当する2つの音が省かれています。
つまり「引力の強い音」を抜くことで、結果的に「汎用性が高くなる」ということですね。
シンプルで「扱いやすく、馴染みやすい」だから「重宝されるスケール」となるのでしょう。
ジャズに限らず、ブルースやロック、民謡や演歌など様々なジャンルで活躍する
「スケールの元祖的な存在」です。また「元祖」だけあって「奥が深い…」のです。
オススメの練習法
とにかく、いろんな意味でシンプルなのでセンスのいい音選びが重要です!
◎ 音数を極端に減らして、できるだけシンプルにまたカッコ良く歌う事を意識する
長い音を基本としてヴィブラートや装飾音も多少加えながら「ペンタで歌いまくる」
という練習です。
◎ コード進行が変わっても「ペンタの同じリフでどこまで持つか」を検証する
気持ち良いところと、外れるところを意識しながら同じリフの可能性を探ります。
◎ コードバッキングを何周も流しながら「敢えてペンタ限定」でのアドリブプレー
「オルタード」などのジャズっぽいフレーズを封印して「ペンタだけで弾き切る」
という練習です。
◎ ペンタだけでの早弾き反復・上下運動
その名の通りですが、フレーズを盛り上げるためのこれも定番アイテムですね。
またネタが尽きた時なんかにも有効ですよね。
「iReal Pro(アプリ)」のリピート回数をガンガンに上げて延々弾きまくる… またキーを変えて「トランスの術」とか… これは「とにかく楽しい!」ハマってくると時間を忘れるぐらいにテンションが上がってきます。「ギター無窮動トレーニング」の道下和彦さん曰く「練習とはハマることだ!」そうです。本当に「そうだ!」と思います。
ブルーノート
そしてある程度「ペンタにも飽きてきた」となれば、鉄板アイテムの「ブルーノート」が有ります。ペンタにブルーノートが加わると、更にブルージーに、またジャージーな流れとなってくる。
また、8音音階の「ブルーノートスケール」は、メジャーとマイナーのどちらの音も含まれるので「メジャー・マイナーに関係なく使える」という大きな利点もあります。

「ブルーノート」とは、メジャースケールの第3音・第5音・第7音を♭させた音です。

これも「単独のスケール練習」をするよりは「リックと絡めたフレーズ」を考えてストックしておくべきでしょう。「この流れシブい!」とか「この感じ、よく聞くよな!」とか思いながら覚える方が絶対に楽しいです。これも使い方が分かってくるとかなり「クセ」になりますね。
「ブルーノート」と言えば、これまた有名なライブハウスが在りますが、名前の由来は言うまでもありません…ジャズ専門店の老舗ですね。大学時代… もう40年も前ですか⁉︎ 当時、ピアノ科にちょっと変わった女の子がいて…後輩なのに22歳という…そう年上でした。経歴もユニーク、そして「大のジャズ好き!」。その子に誘われて初めて行ったのが京都の「ブルーノート」でした。その日の演目がまた「フリージャズ」… プレーヤーなどは覚えていませんが、かなりコアな雰囲気の中、ラリっている様な観客と、異様な音楽と… それが「生ジャズ」との初対面でした。彼女に「どういうところがイイの?」と質問をすると「のめり込んだら怖いから、やめといた方がいいよ…」とのこと。これが、ジャズと疎遠になったキッカケなのかも知れません…