「一石二鳥」のわがままプラン!

私のやり方は音感トレーニングと同時進行で楽器も練習するという「一石二鳥」のわがままプランです。「頭の中のフレーズと、指がリンクする」これこそが練習のテーマになります。

とにかく知っている曲なら何でもいい、J-POPでも、ジャズのスタンダードでも、思い出の名曲でも… とりあえず曲を決めたら、まずは記憶を頼りに音を取って弾いてみます。

音の名前については「後付け」でも良いのです。特に速い動きなどは指の方が先に出たりするので「自分は今こう弾いたよな…」とか思いながら後で逆算するといった具合で確認をします。
音が分かれば声に出して歌います。ちゃんとした「階名と音程」も付けて… 
この時の読み方が「西塚式」です。フレーズを区切って(最初は4~5音で十分)それこそ「単語」として覚えようとします。

それと同時に指の動き(運指)も記憶しますが、最低3つぐらいのポジションで運指を探します。
オクターブも自由に飛べるようにしておくと更にGood!です。
これは「トランスポーズを念頭に入れて」の準備でもあります。

上の「指板図」は「ドレミファソ」という音の「ブロック」です。
指板にある色分けは「オクターブ違い」を表しています。こんな感じでいくつかの
「ブロック(ポジション)」を設定して、指が即対応出来るまで練習をします。

単語としてのフレーズが弾けてきたら、今度は指板を見ないで適当な場所(フレット)からまた弾き始めます。指板を見てないので「指の感覚」だけが頼りになる… この時既に「トランスポーズ」が始まっています。どんなキーでも「遊び感覚で移動が出来る」そんなイメージです。
その時に「度数も同時にイメージ」出来ていれば、また更にGood!です。

この時、頭の中では「ドレミファソ」という音の名前が流れる訳ですが、
実際のピッチ(音名)は違います。「でも階名は同じ!」これが移動ドのメリットです。
どの音から弾き始めても「同じ名前のフレーズ」になります。
なので、違う曲に「同じ音の動きや響き」を感じた時にでも「反応」できるという訳です。


そして、ここで覚えたフレーズは「他でも出てくる、使い倒す」ことを強く意識して練習します。
「最初は4~5音で十分」と言いましたが、短いからこそ「色んな繋げ方」を想定できます。
こうして、最初は短い単語から取り組んで、やがて「熟語」を作れるようにと持って行きます。

3週間ほど続ければ、効果が現れてきました。音を取るのが非常に楽になるし、
不思議とミストーンも減ってくるのです。またどんなキーでもホイホイと移動できる様になる
これがギターという楽器の利点です。ポジションをズラせば「まあ何処へでも」となれる訳です。

そして、Aメロ、Bメロ、サビ… みたいな感じで、1コーラスを弾けるようになったら…
カラオケサイトでもいいし「iRealPro」でコードを編集してもいいので「伴奏」を用意します。
そこから後は「自由に遊ぶ!」キーを変えてみるのも良し… アドリブプレーに移行するのも良し… 飽きるまで、何周でも繰り返します。これもハマると「かなり楽しい」ですよ。

楽譜で日記を付ける

さっきの方法で「遊べる」ようになってきたら、今度は「日記を付ける」みたいな感じで「楽譜に書き写してみる」というのもオススメです。「成長の証」ではないですが、自分がトレーニングしたメロディーを、楽譜にする… 「メモの走り書き」のように気軽な感じで…


その時に、ちゃんとコードネームも付けられる様だと完璧ですよね。
と言うか「付けられないとダメ!」です。メロディーとコードは同時進行なのだから…
両方をセットで記憶しないと意味がありません。

トレーニングが進むと「記憶」から「反応」の方に感覚が移行して行くと思います。
「記憶を引っ張り出す」というよりは「音やコードが判る・聞こえる
そんな状態に近づいて行きます。

アドリブをする時も、楽譜のコードネームを追っているうちはまだまだ」です。
また「コードが頭に入っている時のアドリブ」と「楽譜を追っている時のアドリブ」とでは、
フレーズの次元が違う」とさえ思えてきました。

「iRealPro」でコード編集をする際にでも、楽譜と照らし合わせながら「ああ間違えた…」
なんて面倒な作業からも解放されます。照らし合わせる必要が無くなるのですから…

知っているメロディーをサラサラと楽譜に出来たら、それはそれで「かなり快感」ですよね。
やはり「何らかの快感」が伴わないと人間って持続できないのだそうです。
音楽仲間からも一目置かれるでしょう… 何も見ないでサラサラと… 
カッコイイじゃないですか!

何かの本で読んだのですが「3の法則」みたいなのがあって
3週間続けると、変化が現れ…
3ヶ月続けると、習慣になる…
そして3年続ければ、身に付く技術となる…
のだそうです。

当然、最悪なのが「3日坊主」で… また「これが一番多い」とのことでした…

この「3の法則」… なんか「言えてる!」と思うのですが。

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